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【型紙を取る】
当店で取り扱いの革製品は事前に制作した様々な型紙の中から、ご注文いただいたものを選び、その1つ1つのパーツが革財布、シザーケースタイプバッグ等のレザーアイテムへと形成されていきます。この型紙は大変重要で寸法を間違えると、すべてがおかしくなってしまうので型紙を作製する際は何度も何度も作り直したり大変手間の掛る作業の1つです。 |
【革を選ぶ】
革の色や厚さを選択。例えば革バッグでしたらそのパーツパーツにより厚さを変更。厚い革を多数使用するとと強度は増しますがバッグは重くなってしまいます。反対に薄い革ばかり使用するとと強度がおちてしまいますが軽いものに仕上がります。そのバランスが難しく、そして重要です。また、サドルレザーやヌメ革、オイルレザー等、硬めの革、柔らかめの革の選択も、そのアイテムに応じて変えていきます。 |
【革を切る】
そして、半裁牛革に型紙を当てて寸法をペンで写し1つ1つ型を切り抜いていきます。なるべく寸法からずれないよう、革包丁で慎重にゆっくり裁断していきます。薄く柔らかい革はあまり力を入れなくても裁断できますが、厚く硬い革は力を込めて2回3回と同じ場所を何度も切る場合もあり。 |
【縫い穴を開ける】
裁断した革にグルーバーを使い糸を縫う溝を引きます。この作業により糸が溝にもぐり糸が擦れにくくなり切れづらくなります。また革の角をヘリ落としを使い削る。そして裁断したパーツを接着剤で張り合わせ、溝に沿って縫い穴を開けていく。厚い革になると力を要する大変な作業になってきます。 |
【縫う】
糸をロウ引きし、パーツパーツごと順番通りに縫い合わせる。この順番を間違えると、縫えないところがでてきてしまいます。また、縫う際に糸を強く引きすぎると革が寄ってしまう。力加減の難しい作業。 |
【イニシャルを入れる】
すべて縫い終わったらコバをヤスリで整えコバ材を付けコバを磨き、革にワックスを塗ります。また縫い糸の毛羽立ちがある場合はハサミで切り揃えたます。これで1つの商品の完成です。こちらが簡単な一連の工程です。商品が完成すると不備が無いか確認し、その商品を近くから、遠くから眺めて満足している手作りを愛する革細工職人でした。ご注文、心よりお待ちしております。 |